ベジタリアンへの見方の変化
「ベジタリアンは老人ではない、老人に見えるだけだ」というジョークがヒッピー文化のころのアメリカにありました。このように、肉食が推奨されていた当時、ベジタリアンは不健康というイメージが定着していました。その後医学的な検証がなされ、ベジタリアンに生活習慣病が少ないことが一般に知られるようになりました。そして1995年にアメリカ政府は「ダイエタリー・ガイドライン」(
Dietary Guidelines for Americans)でベジタリアンフードを是認しました。今では「健康の維持・増進のため」というのがベジタリアンになる主要な目的になっています。
羅病率が有意に低い
アメリカはカリフォルニア州のロマリンダ町は、宗教的な理由でほぼ全住民がベジタリアン(乳卵菜食)ですが、その3万5千人を対象にした7年に渡る調査によると、栄養失調者がいないばかりか、肉を多く食べる人より生活習慣病に罹りにくいということです(ガン全般による死亡率は非菜食者の53%、心臓病では8分の1)。
循環器系疾病、糖尿病、虚血性心疾患の羅患リスクも著しく低かったという報告もあります。また肉を多く食べる人に比べ、ベジタリアンの方が骨密度が高いという報告もあります。