
ベジタリアンが外食をするということ。
それはこの日本では不可能に近いと思われてきた。実際、日本の外食産業は
なんでもかんでも肉や魚を入れてしまう傾向が強い。ではベジタリアンは外食
しなければいいのか。いや、やはりベジタリンだって外食はしたい。
そんなとき一番身近で利用しやすいお店は「ファミリーレストラン」
(略してファミレス)だ。
今やファミレスは、日本全国つつうらうらにその数を増やし続けている。
例えば同僚とランチに、友達とお茶に、家族で食事にと、ベジタリアンの
あなたでもファミレスを利用する機会は多いだろう。
しかし同時に「○○ファミレスで食べられるものってなに?」
「どうやって注文すればいいの?」という声もよく聞かれる。
そ・こ・で。日本のファミレスでベジタリアンが食べられるメニューを体当たり
で発掘する、それがこのコーナーだ。
もちろん私だって不安はいっぱいだ。慎重に慎重にくどいほど慎重に
注文しても、実際に運ばれてくるものには危険が付きものだからだ。
危険かどうかを判断するには、五くん抜きベジタリアン歴10年のこの鼻と舌を
信じるしか術はない。
しかし私は恐れない。なぜなら「ベジタリアンに安全な食べ物を教えてあげる」
それが私の使命だからだ。
そんな私はまるで、1日に100草の滋味と水泉の甘苦を嘗め、1日に70回
の中毒を乗り越えて人々に毒になるものとそうでないものを区別して教えたと伝
えられる神農のようだと自負している。
《サイゼリア・その1》
改めましてこんにちは。このコーナーを担当させていただきますセンジュです。どうぞよろしく。
さて、サイゼリアは関東地方を中心に近年ハイスピードで店舗を増やしているイタリア
料理のファミリーレストランだ。ここはとにかく値段が安い!それから種類の豊富なドリンクバー(180
円でホットもアイスもおかわり自由)もここの看板のひとつになっている。
ただしメニューの写真を見てから運ばれてきた実物を見ると、ものが小さすぎる気
がするのは私だけだろうか。
さて、メニューを見て私がまず注文したのは『グリーンサラダルーコラ菜』380円也。
メニューにルーコラ菜が山盛りになっている写真がバーンと載っていたので「まず最初
は無難なところでサラダでも頼もう。あ、ドレッシングはニンニク、玉ねぎ抜きの
やつをお願いね」などと万全のつもりで注文したところ、ルーコラ菜の下にドドーンと
玉ねぎのスライスが山盛りに隠れていた。
ガーン!連載第1回目にして訪れた大ピンチ。私はファミレスに「ははん、ベジタリア
ンちゃんはおうちで大人しくオヤチャイでも食べてな」と嘲笑われた気がした。
おんのれファミレス〜、ここで引き下がる私ではないのだ。フォークとスプーンで
玉ねぎをよけながらなんとか食べた。
今度からは「何が何でも玉ねぎ抜きで!」と言わなくてはならない。
五くん抜きのベジタリアン諸君は気をつけてください。
次に私が注文したのは『ミラノ風ドリア』290円也。これは通常ミートソースがか
かっている一品なのだが、そこはお得意のベジオーダーでクリアしたい。
センジュ「すみませんこれミートソース抜きでお願いします。」
店員 「はいかしこまりました。」
おおっ!難無くかしこまられてちょっと驚いた。サイゼリアって結構いいやつだ。
乳製品OKの人なら注文はこれでOKだろう。乳製品NGの人なら「ホワイトソースとチーズ
も無しでね」と一声添えよう。きっと大丈夫だろう。
運ばれてきた『ミラノ風ドリア』はアツアツライスの上にホワイトソースとチーズがとろーり。
まず臭いをかぎ、はふはふして一口食べてみたが、怪しさは感じられない。うん、おいしい!
最後に注文したのは『フォッカチオ』100円也。『フォッカチオ』は一見ナン。
食べてみてもやっぱりナン。怪しいものは入っていなく、焼きたてなのもうれしい。
ちょっと薄すぎるフォッカチオだが、値段には拍手をおくりたい。(ちなみにその後の調査によると、
フォッカチオには乳脂肪と卵は使用されているがその他動物性の原材料は使用されていないので乳製
品・卵OKのべジなら大丈夫。)
・・・・・・が、食べてから1時間後、なんだか口の中が玉ねぎ臭い気がしてならない。
う〜ん、さっきの『グリーンサラダルーコラ菜』の玉ねぎが少し口に入ってしまったかな。
今回はちょっと残念な結末だった。ちょっと挑戦しすぎたかな。
次回もお楽しみに。
注意)ファミレスのメニューは変更される可能性があります。ご了承ください。